兵庫県立星陵高等学校ラグビー部を振返って
24回生(昭和47年卒) 有賀 孝
我々の時は、途中でリタイアする者もほとんどなく、逆に途中入部してくる者が結構多かったように思える。各自の個性が強く、ラグビーが本当に好きで集まってきた集団だと思っている。そのため、練習がきついとか、今日はさぼろうというのは全くなかった。逆に雨が降ったときの方がタックルしても痛くなく喜んで練習をし、夏の暑いときには練習終了後、プールに行き一生懸命泳いだ記憶が残っている。また、下校時間が決まっていたので限られた練習時間の中で好成績を残せたのは、各人の運動能力がずば抜けていたからだと思う。だからこそ練習量が少なくても、近畿大会に出場でき、また、全国大会に出場しても通用するレベルではなかったかと自負している。
今でも覚えていますが、和歌山であった近畿大会に出場して、大阪代表と対戦し、新聞記者に勝敗を分けたのは、走力の違いと言われ悔しい思いをしたこと。また、全国大会予選決勝で報徳学園と対戦し、終了間際にトライを奪われ負けたこと、悔しさの中にもやることはやった、この連中と最後の最後までラグビーができたことを今でも誇りに思っている。我々の青春の大きな1ページであった。
顧問の武川先生、西村先生にはラグビーが何たるかから始まり、高校3年間で精神力から体力に至るまで全ての面で鍛えられました。特に、武川先生には紳士的なラグビーを、西村先生には豪快で野蛮なラグビーを教えていただいた気がします。今でも覚えていますが、夏合宿では、今ではとても考えることができない、練習中に暑さと日射で気を失って倒れる者がいても、頭から水を掛けただけでおわり、練習は容赦なく続けられたこと。しかし、そういう練習に耐えたからこそ、より部員の絆が深まり、良い成績を残せたのだと思う。誰1人不平不満を言う者もいなかったし、弱音を吐く者もいなかった。そんな連中の集まりが我がラグビー部であった。
最後になりますが、我々の同期でウィングで頑張った三好君が志し半ばにして他界されたことが残念でなりません。もう一度仲間と星陵高校のユニフォームを着てグランドに立てる日が来ればと思っております。
武川先生と西村先生がいつまでも御健勝であられ、OB会が毎年盛大に開かれることを祈念しております。
24回生 (S.47卒) 部員
三 宅 一
安 福 清 春
藤 田 邦 男
川 上 健二郎
松 崎 竜 二
南 木 達 夫
有 賀 孝
富 樫 弘 明
(旧 芝池)
三 好 裕
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