鮮明に残る負け試合
29回生(昭和52年卒) 勝美 正人
星陵高校ラグビー部創部50周年、誠におめでとうございます。
桜満開の下で迎えた入学式が、昨日のようにおもわれます。
私が、ラグビー部に入部するはめになったきっかけは、中学時代の体育の先生の一言でした。
高校入試の合格発表があったその日、結果報告のために職員室にいった時、その先生が「おまえ、星陵行くんやったら、一番強いラグビー部へ入れ」と言われたのです。
それ以来、ダルマの恐怖に脅えつつ、なんとか3年間を過ごすことができました。
今はどうかわかりませんが、その当時の部室は大変きたなく、ジャージ・ラグパンは夏でさえ何日もおなじものをきていたため、カビだらけで、インキンが大流行していました。ラグビーがブームになる前ということもあり、女の子が近寄ってくることなどあり得なかったのです。
そのような生活の中で、思い出として印象深いのは、勝ったゲームより負けたゲームの方が、鮮明に残っていると思います。
我々が上級生となった県新人戦での星陵の前評判は高く、近畿大会に出場するチャンスでした。そんなある日のこと、いつものように練習後、部室でタバコを吸っていると、いきなり武川先生が入ってき、ニヤッと笑いながら「部室、くもっとるなあ」と一言。翌日、当然ながらダルマに全員グランドに靴を履いたまま正座させられ、頭を丸刈りにするようにいわれました。頭をまるめて、改心した我々は新人戦で順当に勝ち進み、決勝の日をむかえました。
ところが当日は、大の苦手の雨。グランドコンディション最悪で、相手はフォワード主体の兵庫高校。結局、7-7の引き分けで私のひいた抽選で敗れ、非難の嵐。星陵得意の根性のなさが出てしまったのです。
そんな、こんな、いろんな経験をさせていただきましたが、3年間ラグビーを続けられたのも、西村先生ならびに武川先生のおかげと感謝しております。
最後になりましたが、西村先生、武川先生におかれましては、いつまでもお元気で、星陵ラグビーを見守っていただきたいと思います。
29回生 (S.52卒) 部員
勝 美 正 人
山 口 晋 史
名 無 一 男
福 田 健 司
大瀬戸 功
福 本 潤
北 野 勝 康
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