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母校星陵高校ラグビー部創部50周年に思う

5回生(昭和28年卒) 藤定 輝好

 

 母校星陵高校ラグビー部創部50周年に当り、心よりお祝い申し上げますとともに、当時の状況を回顧してみたいと思います。

 私がラグビー部に入部したのは創部2年目の昭和26年で、戦後の復興が始まりかけた時代でした。高校入学時より特にラグビーに興味を抱いていたわけではありませんでしたが、朝の通学時にバスに乗り遅れると駅より学校までの緩やかな坂道を走っておりましたので、ある日、その姿が中田先輩(創部された時のキャプテン)の目にとまり、熱心に入部を勧められ、それではと入部することになった次第であります。

 それから毎日の厳しい練習に参加し、諸先輩に何かとご指導を受けながら楕円形のボールを夢中になって追いかける毎日でした。しかし、練習が終わってからの帰り道に、いも屋やうどん屋に立ち寄り、チームメイトとラグビー談義に花を咲かせて楽しい時間を過ごしたことが今でも懐かしく思い出されます。

 今日になって思いかえしてみるに、ラグビーをやっていて本当に良かったとしみじみ思うようになりました。当時ハーフは20分で、5分間の休憩を挟んで合計40分間グランドを走りまわりました。40分間をフルにプレーするには、何といっても強い気力と体力が必要であり、試合本番では日頃の練習の成果が如実にあらわれるものです。それゆえに練習を怠るわけにいかず、苦しい日々が続くことになりましたが、ラグビーには、他のスポーツにはない言葉では言いつくせない魅力があり、経験した者のみがわかると思います。

 私も会社のリーダーとして、何かと厳しい困難な問題に遭遇することが多々ありますが、ラグビーで培った精神力、体力でもって誠心誠意対応するようにしており、ラグビー部に籍を置かせていただいたことに深く感謝している次第であります。

 最後に、私と一緒に入部した小島君が昨年ご逝去され、ここに衷心よりご冥福を祈りつつ、母校ラグビー部が21世紀に向かって一層発展、躍進されんことを心より願っております。

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