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輝かしい伝統に敬意
4代目顧問(昭和55年4月~平成5年3月) 三宅 一
この度、兵庫県立星陵高等学校ラグビーフットボール部が創立50周年をお迎えになられたことに対し、心よりお祝いを申し上げますとともに、その輝かしい伝統に深く敬意を表します。またこれを機に半世紀に渡る部の歴史を集大成すべく記念誌を発刊されますことは、まことに意義深いことと存じお喜び申し上げます。
私は、1980年度から92年度の13年間、教諭として、またラグビー部顧問として星陵高校でお世話になりました。この間ラグビー部の指導を中心とした私の生活は、人生の全てと言っても過言でないほど貴重なものです。13年の年月の中に、多くの部員達との出会いがありました。夏の耐え難い日差しと土埃、冬の吹きすさぶ寒風の中、グランドの厳しい練習に、部員達は人生の糧となるべき何かを得たことと信じております。私自身ラグビーに打ち込む彼らの姿に、多くのことを学びました。それが、現在の私が生きていく上での大きなエネルギーの源となっています。
また、ラグビーを学び、指導を続ける中で、数多くの仲間ができたことも、何物にも代え難い私の財産となっています。ラグビーこそは、生涯の仲間、友達作りの手助けとなる、最高のスポーツと言えます。
言うまでもなく、ラグビーの基本は「ノーサイドの精神」にあります。試合を迎えるまでの惜しまぬ努力と闘志。しかし、試合中、どれだけ激しくぶつかりあって闘っても、試合後お互いの健闘を讃え合い、笑顔で握手を交わすことができる。それは、それぞれがラグビーが好きで、ラグビーに集う人間達が好きだからです。
私達はこのすばらしいラグビー精神を我が星陵高校で培ってきました。今後も永くこの伝統が引き継がれることと思います。最後にラグビーを通じ私に多くのことを教えてくださった諸先輩方、13年間、共に汗を流した卒業生諸君には心より御礼申し上げます。
少子化が進み、部活動の在り方にも山積する課題を抱えて21世紀を迎えるわけですが、今後も幾多の困難を乗り越え、星陵高校ラグビー部が発展されることを祈念し、お祝いの言葉と致します。