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編集後記

 

 星陵ラグビー部が2000年3月に創部50周年を迎えることを知ったのは昨年2月、1年先輩の26回生を中心に年1回開いている「星陵ラグビー部ダルマ会」でのことでした。しかも、恩師の西村一信先生と武川恒也先生がご勇退されるという。何か記念になるものを残せないだろうか、と先輩たちと話し合いました。

 西村先生は普段は厳しく怖いですが、良いプレーをすると称賛してくださる。少年にとって、褒めてもらえることは自分の存在を確認できることになり、自信に繋がります。ラグビーの楽しさだけでなく、ラグビーを通じて生きる力を与えていただいたと思う。

 私事ではありますが、武川先生は北海道大学のラグビー部の先輩で、大学でもラグビーを続けたのは武川先生抜きには考えられません。「武川君の教え子か」と、北大ラグビー部長の先生に言われた時は誇りを感じました。しかも、武川先生は仲人でもあります。

 もうこうなると、創部50周年記念の祭事は私が担当するほかは考えられません。少し大袈裟ですが、後世に残るものとして記念誌の発刊を考え、昨夏のOB戦後の総会で了承されました。

 記念誌の作成にあたり、50年間のOBを網羅した「ラグビー部の歴史読本」として、創部当時の各学年の代表に執筆していただくことにしました。こう軽く考えていましたが、半世紀の壁は予想以上に厚かった。転機となったのは14回生の鈴木進さんにお会いしてからでした。鈴木さんから11回生の浦輝利さんを紹介していただき、西村先生の前任の2代目顧問、清水良隆先生の連絡先がわかりました。清水先生から教えていただいた7~10回生の方々をたどり、ようやく4回生が星陵ラグビー部を創部されたことを知った時は、推理小説の謎解きができたような感動を覚えました。

 当初、記念誌の発刊は2月を想定していたものの、創部のルーツを探るのに時間がかかり、発刊が3月にずれ込んでしまいました。その間、的確なアドバイスをしていただいた田中印刷出版㈱の田中孝輔社長のお力添えがなければ、発刊にこぎつけることはできなかったでしょう。田中さんは星陵高校10回生で、同窓会の副会長も務めておられます。ご尽力に感謝します。

 お忙しい中、快く記念誌にあいさつ文を寄せていただいた兵庫県ラグビー協会の中治信夫会長、星陵高校の志方正信校長にはこの場を借りてお礼を申し上げます。

 

27回生 野呂 雅之

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